ミレーナってなに? つらい生理痛や避妊に効果あり!ミレーナのメリットについて
生理痛緩和や避妊効果を得るための方法として、ミレーナというものがあります。避妊リングとも呼ばれているミレーナの効果や適応している人について説明しているので、ミレーナを知りたい人はぜひ参考にして下さい。

ミレーナ(IUD)とは?

ミレーナ(IUD)とは、やわらかいプラスチックでできたT字型のバーで、それを子宮に装着することで、生理痛緩和や避妊効果を得られるものです。
ミレーナは別名で「避妊リング」とも呼ばれていますが、こちらの呼び方の方が知っている方は多いのではないでしょうか。

ミレーナは、子宮内膜の壁を厚くし妊娠しやすい状態を作る黄体ホルモン「レボノルゲストレル」が付加されています。ミレーナを付けることで黄体ホルモンが疑似的に分泌されるので、子宮内膜の壁が薄くなり、妊娠しにくい状態を継続してくれる効果を期待することが出来ます。
効果は5年間持続されますが、避妊効果の他に子宮内膜の壁を薄くすることで生理の出血が少なくなります。ミレーナによって出血が完全になくなる人は20%と言われています。

ミレーナを付けると妊娠しない?

ミレーナを装着することで避妊効果を得ることが出来ますが、本当に妊娠しないか心配される方も多いでしょう。

実は今ある避妊において、いちばん費用対効果の高い方法だと言われているほど、ミレーナは高い避妊効果があります。
避妊効果のある方法としてピルが上げられますが、ピルは1ヶ月ほど飲み続けないと効果が発揮されないのに対し、ミレーナは装着後すぐに避妊効果を得ることが出来ます。
ミレーナが正しい位置に入っている場合、一年間に妊娠する確立は0.2%で、ピルよりも低いと言われているのです。
もし妊娠したくなってもミレーナを抜去すれば、挿入前の状態に戻るので妊娠も可能になります。

ミレーナを付けるメリット

ミレーナを付けるメリットは、ピルと違って飲み忘れがないことです。ピルは飲み忘れてしまうと妊娠の可能性が高くなりますが、ミレーナは子宮に直接装着するものなので、飲み忘れるといった概念がありません

また、ピルは禁煙の必要や年齢制限があるのに対し、ミレーナはそういった禁忌がないので、他の内服薬の飲み合わせなどの問題がないのもメリットとして上げられます。
最長5年間使用出来るので、トータル的には低コストですし、子宮内膜を薄くすることで、経血量を減らして、月経痛も軽くなるので、体質や制限などでピルが飲めなかったり、生理痛が辛い方にとってはメリットが多いでしょう。

デメリットはある?

ミレーナはメリットも大きいですが、もちろんデメリットもあります。

子宮に直接装着するものになるので、出産経験がなく子宮の入口が硬い人にとって、挿入時に痛みを感じることも多いようです。また、子宮頚管の拡張も必要になることがあります。

ミレーナは正しく装着することで効果を発揮しますが、状況によってはごくまれに抜けてしまうこともあるので、定期的な健診が必要になります。

ミレーナを装着することでおりものの増加や不正出血が出る場合も多く、それに伴いにおいが変化する可能性があり、ミレーナを装着することによってにおいが気になるようになった、といったデメリットもあるようです。

生理痛や避妊以外への効果もあり!

ミレーナの効果は避妊や生理痛の緩和だけではありません。
更年期障害の原因となるエストロゲンの減少に対し、不足した分を補充する治療法としても使われています。黄体ホルモンである「エストロゲン」が子宮を正常な状態に保つのに役立ち、更年期障害の症状緩和に効果的なのだそうです。
更年期障害の治療法はいくつかありますが、その中でも子宮に装着するだけで閉経時の更年期障害の緩和にも繋がるミレーナを、避妊効果だけではな更年期障害の治療として使用する方もいるようです。

また、過多月経や月経困難症の治療でも使われています。この場合だと保険適用になるそうですよ。

まとめ

つらい生理痛や避妊方法で悩んできた女性にとって、装着するだけで悩みを解消できるミレーナはおすすめです。
ピルは初期費用もかからず手軽に始められる反面、年齢制限や禁忌事項が多く、飲み忘れると効果が薄くなってしまいます。
生理痛の緩和や避妊効果をしっかり得たい場合、飲み忘れると効果が薄くなってしまうピルに対し、ミレーナは飲み忘れがないのもメリットではないでしょうか。

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