
性病検査って?
性病検査は、尿や膣分泌液などを採取し、性感染症にかかっていないかを調べる検査のことです。
難しい検査をしなくてはいけないイメージがありますが、実際は即日検査ができる病院なら30分ほどで結果が出る比較的簡単なものです。また、匿名で検査を受けることができるので、誰にも知られたくない方も安心して受けることができます。「これってもしかして…?」と不安に思う症状が出たら、すぐに性病検査を受けてみましょう。
保健所であれば無料で検査ができます。病院での検査は大体5000円から10000円ほどがかかってしまうので、あらかじめ調べておきましょう。もし性病にかかっていた場合は、薬などでウイルスを死滅させる方法が一般的で、およそ2000円ほどで治療が可能です。
定期健診って必要?
性病検査は「自分には関係ない」と思っていませんか?感染症かもと思うときははもちろん、何も症状がないときでも定期的な検査は必要です。
性病の中には感染しても自覚症状がないことが多く、症状が出てからの検査では遅いということもあります。検査を受けていない間に、パートナーや他の人に感染させている可能性もあるでしょう。発見が遅れると、症状が悪化して不妊や母子感染に繋がることもあります。
また、性感染症はセックスだけが性病の原因ではありません。オーラルセックスやキス、握手などでも感染症にはかかります。
いつ感染していてもおかしくない性感染症から自分自身の体を守り、他の人にも移さないためにも定期的な健診は必要なことなのです。
性病検査を受けるタイミング・頻度
性病検査は毎年受ける健康検診のように定期的な受診を求められる検査ではありません。そのため、どのタイミングや頻度で受けるか迷う方も多いのではないでしょうか。
性交渉を盛んに行っている場合、3か月に1回は検査を受けるようにしましょう。ただ、1回でも性感染することはあるので、頻繁に性行為を行っていない方でも1年に1回は受けるようにしましょう。複数の人と関係を持っているときは、1か月に1回が目安です。
性病の中でもクラジミアや淋病は症状に気が付きにくく、悪化してから気が付くこともあります。症状が進んでしまうと治療期間も長くなり、完治まで時間がかかるだけではなく、不妊などの原因になります。早期発見に努めてください。
定期以外に検診するといいタイミング
定期健診以外のタイミングでも検査を受けた方が良いときがいます。
①これ性感染症かな?と思ったとき
性病を疑う症状が出たときは、必ず検査を受ける必要があります。放置したままだと悪化し、最悪の結果を招きかねません。早期の治療と適切な治療を受けるようにしましょう。
②パートナーが変わったとき
パートナーが変わったときや親密な相手が出来たときにも検査は受けるようにしましょう。関係を持った相手が性病を持っていたときにすぐ対処できます。また、一度でもパートナーとは違う相手と関係を持ったらチェックは必要です。
③感染症対策を怠ったとき
コンドームを付けずに行為をしたとき、オーラルセックスをしたときなども検査を受けておきましょう。
④風俗関係の方
プロの方なら当然のことかと思いますが、あえて記述させていただきます。風俗のお仕事をしている人は、在籍しているお店で月に1回程度の検査が義務付けられており、性に関係するお仕事をしているときも定期的な性病検査が必要になります。いまから風俗関係の仕事を始める方はこの点にご注意ください。
性感染症の初期症状はどういう感じ?
性病の種類によって初期症状は様々です。
①梅毒
感染者が多くなってきていると言われている梅毒は、感染初期には肛門・口・性器にできものができます。初期のできものは1カ月ほどで治り、次第に手のひらや足裏、体に発疹が広がっていきます。これは半年以内に消えますが、感染力があり、性的な接触をしていない方にも傷口から感染させる力を持ちます。
②淋病/クラミジア
淋病・クラミジアは女性の場合はおりものが増えるという症状があるものの、自覚症状がないことがほとんど。そのまま放置すると子宮内膜炎などの症状がでる可能性があります。男性は排尿時の痛みや、膿が出ることがあります。
③性器ヘルペス
性器ヘルペスは性器に痛痒さを伴う小さな水泡ができます。不快感が強く、初期の段階で気づきやすいでしょう。
④尖圭コンジローマ
陰部にトサカやカリフラワーのような突起が複数発生します。自覚症状がある人は少なく、人によってはかゆみや痛みを伴います。
⑤性器カンジダ
性器周辺のかゆみや発疹、白っぽいおりものが出ます。また、排尿時や性交時に痛みが発生します。
このように、性病の多くは無症状から始まるので、気が付いた時には既に症状が進み、完治までに時間がかかってしまうことも多いため、定期的な検査が大切だと言われています。
まとめ
性感染症の初期症状は自覚がない方が多くいます。目に見える症状が出てから検査を受けると、症状が進んで、病気や不妊などに発展し治療期間が長くなります。
女性だけではなく男性も無症状の人が多いので、パートナーが変わった時や複数の人と関係をもった時、避妊をせずに行為をした時などは、検査を受けるタイミングです。
自分の体を守るだけではなく、相手に移さないためにも、性病検査は定期的に受けておきましょう。