あの人のことが好きすぎて辛いという気持ちになる理由は、恋愛をする上で自分が幸せになれるかどうかを相手に委ねているからです。
恋愛をしている自分が好きだと感じている人は、相手が振り回すようなことをしてきてもほぼノーダメージでいられます。しかし、振り回されている人は「あの人はホントは私のこと好きじゃないのかも」「あの発言、怒らせちゃったかな?」と悶々と悩み続けます。だから好きだけど辛いと感じてしまうのです。
ではなぜ、こんな心理になってしまうのでしょうか。好きすぎて辛いと感じる理由についてもっと詳しく見ていきましょう!
目次
- 「好き」が同じくらいになって欲しいから
- 危険信号が出ているから
好きすぎて辛いと感じる理由の一つに、相手が自分と同じくらい好きになって欲しいと願ってしまっているからというものがあります。
相手の好きな気持ちが見えないと不安になりますよね。不安になるとその不安を埋めるために、相手にも自分と同じくらい気持ちが高まって欲しいと思うものです。ただここで忘れてはいけないのは、愛情表現や気持ちの満ち引きは人と自分とでは異なるということです。こうして欲しいという気持ちばかり募らせていても相手が応えてくれるとは限りません。
つまりこの場合、好きすぎて辛い気持ちの辛さとは、相手が思い通りにならないことに原因があるということなのです。
理性が働いて辛さを感じてしまうこともあります。
好きという気持ちが芽生えると、幸せホルモンが分泌されて幸福感を感じるようになっているという話を聞いたことがあるでしょうか?つまり恋による気分の高まりは理性ではなく、生理現象とも言えるのです。
食欲があるとき食べるかどうかは自分の意志であるように、恋によって高まった気持ちをそのままにするかどうかも自分の意志によって決まります。もし理性のほうが強ければ、気分が高まっているときにこのまま突き進んではいけない、傷つくかもしれないからと抗うこともあるでしょう。ただこの抗いには辛さを伴います。ゆえに好きだけど辛いと思ってしまうのです。
- 自信がない
- 世話好き
- 責任を感じやすい
恋愛や人付き合いに十分な自信がないと好きという気持ちへの警戒心が強くなってしまいます。また、人からの愛情に敏感になり、相手に依存してしまうこともあります。強すぎる警戒心も依存心も辛い恋愛の原因になります。そのため、恋愛や人付き合いに十分な自信がない人は好きすぎて辛い恋愛をしやすいというわけです。
世話好きや尽くすことが好きな人は、好きすぎて辛い恋愛をしやすい傾向にあります。なぜなら、恋愛においては世話をやくことが必ずしもメリットになるとは限らないからです。世話を焼きすぎるとお母さんやお父さんの存在になって恋愛感情が薄れてしまったり、尽くされることが当たり前になってないがしろにしてきたりということはよく聞く話かと思います。世話を焼きすぎると相手の気持ちが離れて、辛い恋愛になってしまうのです。
好きすぎて辛い恋愛になってしまう人は、責任を感じやすいという特徴があります。たとえば、「連絡が帰ってこないのは自分が何かしたせいだ」「愛情表現してくれないのは私に魅力がないからだ」と考える人が当てはまります。恋愛においてすべてが1人だけのせいだということは絶対になく、大なり小なりお互いに責任があって関係性というものは成り立っています。ときには相手のせいだと切り替えることも必要です。
- 人に話を聞いてもらう
- 考え方を変える
- 自分磨きをする
- 人脈を広げる
好きすぎて辛い恋をしているときは、人にその思いを聞いてもらいましょう。はじめは聞く耳なんて持てないかもしれませんが、苦言も自分の気持ちを冷静にするための一つです。いろんな角度で悩みを聞いてもらい、気持ちを整理しましょう。
人に話を聞いてもらうことが難しい場合、自分の中で処理するしかありません。一番効果があるのは、今起きている状況を自分にとって良い方向に捉え直すということです。たとえば、「振り向いてもらえないのは、もっといい人がいるからだ」「連絡が滞るのは相手のスキルがないからだ」と考えてみてください。一回では効果はないかもしれませんが、何回も唱えているうちに頭に刷り込まれて辛さが和らいでいきます。
好きすぎて辛いときは、これでもかというくらい自分を磨きましょう。高みを目指すことで相手が好意的になるかもしれませんし、もっと良い人にアプローチされるかもしれません。特に運動することは頭の中をスッキリさせてくれるので、辛さが一時的にでも和らいでいくでしょう。
好きすぎて辛いときは、恋の相手との記憶を上書きできるくらい人と関わるという手も有効です。新しい恋を探す必要はありません。友達や会社の人と思う存分楽しみましょう。色んな人と出会うことで色んな価値観を聞くことができますし、恋愛することだけが幸せじゃないと思う瞬間にも出会えます。
- 同じ人に何回も相談する
- 相手を試すようなことをする
辛い気持ちのときはグルグルと同じことを何回も考えます。それを毎回同じ人に聞いてもらっているとうんざりしてされてしまいます。今はあの人と話さないでおこうと距離を取られてしまうことだってあります。恋愛だけでなく人間関係全部をダメにしかねないので、同じ人にずっと同じ相談事を持ちかけるのはやめましょう。
「別れよ」「私のこと好きじゃないんでしょ」というような発言や浮気をして嫉妬してもらおうとするのはやめましょう。関係を悪化させるだけなので、全く得策ではありません。相手の気持ちが分からなくなったときは、相手の気持ちを確かめようとするのではなく、自分の不安な気持ちを落ち着かせるために働きかけてください。例えば、趣味に没頭したり人と談笑したりなど相手がいなくても生きていけるだけのメンタルを取り戻しましょう。
ここまで、好きすぎて辛いときの対処法を見てきましたが、これはあくまで冷静な人が話す助言に過ぎません。辛いのは、好きな気持ちのせいではなく他に不満なことがあるからです。しかたのないことなのです。そのため、好きすぎて辛い気持ちを無理に手放そうとしたり好きな気持ちまでなくそうとしたりする必要はありません。
人のことを好きな気持ちはとても素敵で尊いものです。簡単に人を好きになれない人からしたら、その強い思いは憧れでしかありません。
好きという気持ちは大事にしたまま、不満や不安の解消できて素敵な恋愛になることを願っています。