束縛とは、行動を制限し自由を奪うことです。恋愛、家族、仕事、友人関係を問わず、不自由さを感じさせる行為は全て束縛に該当します。
恋愛関係における束縛となると、別れの原因となることもありますよね。パートナーからの束縛に悩む人もいれば、自分が束縛しているのではないかと不安になる人もいるかと思います。
「適度な距離感を保ちたい」と思っても、どのくらいの距離感が良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな基準があいまいな束縛について、束縛の例や対処法など詳しく紹介していきます。
目次
どこからが束縛になるかは、実際のところ「相手次第」です。
行動を制限されることでストレスを感じるようなら、それは些細なことでも「束縛」といえます。束縛をしようと思っていなくても、無意識に取った行動が束縛になっている可能性も十分あり得るのです。
反対に、他の人からすれば苦しい束縛でも、本人にとっては束縛にならないこともあります。たとえば「男女の集まりに行かないで欲しい」と言われるのが束縛だと感じる人はいますが、お互いにそれが恋人に求める誠実度の条件なら、どちらもそのお願いを束縛には思いません。
相手と自分の考える「束縛の度合い」が同じ場合にのみ、相手のする行動は「束縛ではない」となるのです。
- 要求が多い
- SNSに口を出す
- 行動をすべて把握しようとする
- しつこく浮気を疑う
「〇〇して欲しい」のお願いではなく「〇〇して」と強要するのは、束縛に該当するかもしれません。例えば「〇時には返ってきて」「メールはすぐ返して」などは束縛に当てはまる可能性の高い発言です。
SNSの使い方に口を出すのも束縛になることがあります。「この人をフォロワーから外して欲しい」「あまり投稿しない方がいい」など、口を挟んでくる行為が該当します。
パートナーのことが心配だからと、行動をすべて把握しようとする行動も束縛にあたることがあります。外出することを伝えなかったり、連絡の頻度が遅くなったりして怒るのは束縛と言えます。
しつこく浮気を疑う行為も束縛と思われることがあります。疑うという行為は相手の行動を制限・把握しようとする心から来るものです。浮気をしたかどうかは、証拠がなければ言い掛かりにしかなりません。束縛と思われても仕方のない行為でしょう。
- 依存している
- 他の人にとられる不安がある
- はっきりと不満を言えない
- 甘え下手
- 自分に自信がない
- コミュニケーションが不足している
- 自己中心的
依存度が高めの人は、束縛度合いが高い傾向があります。パートナーを失いたくない一心で、目の届く所に置いておきたいからと束縛してしまいます。
社交的で魅力的なパートナーを持つと、他の人に取られる不安は強くなるものです。そしてその気持ちが強すぎると、相手の行動を制限したくなってきます。そしてついには「何処に行っていたの」「帰りが遅いから早く帰ってきて」と束縛してしまうのです。
パートナーへ思っていることをはっきりと言えない人は、不安がどんどん蓄積されていきます。その結果、溜まった不満が、相手に自分の言うことを聞かせたいという欲に代わり、束縛に発展していくのです。
聞き分けが良い恋人になりがちな人も、束縛しやすいという傾向があります。「迷惑をかけられない」と甘えたい気持ちを我慢することにより、相手を自分だけのものにしたい欲求が大きくなってしまうのです。
束縛してしまう人は、自分に自信がないという傾向があります。「自分が愛されるわけがない」と思い込んで、パートナーの行動すべてを疑ってしまうのです。
コミュニケーション不足が束縛の原因となることもあります。相手の愛情が足りないと感じたり、必要最低限の報連相ができなかったりする相手には、束縛したい気持ちが芽生えてもおかしくありません。
「自分は傷つきたくない」「裏切られたくない」と自分の気持ちを優先してしまう人も、束縛しやすい人になる傾向があります。自分が傷つくのを恐れるあまり、相手の行動を制限してしまうのです。
- 自由人・気まぐれ屋
- 愛情表現が少ない
- 連絡が少ない
- 付き合いが多い
自由で気まぐれな人は、マメで心配性の人と付き合うと束縛されやすいでしょう。行動を読めないことが多く、一般的な尺度に収まりきらないため、真面目な人ほど不安を募らせます。
愛情表現が少ない人も束縛されやすい傾向があります。束縛されたくないのであれば、相手の求める愛情表現はどの程度のことなのか把握しつつ、出来る範囲で答えていく必要があるでしょう。
人によって、心地よいと思う連絡頻度や愛情表現は異なります。相手の性質を尊重し合える関係を築く人同士でなければ、束縛が激しくなるのも無理はありません。
社交性があり人付き合いが多い人も、束縛されやすい傾向があります。特に、飲み会などお酒が入る場所によく行く人は、それだけ誘惑も多い場であるため、恋人は不安になるでしょう。
- もっと愛情表現をする
- 予定を細かく伝える
- バレないように誤魔化す
- 立ち入って欲しくない範囲を言う
普段から愛情表現が少なめな人は、相手へ気持ちを伝えるところから初めてみましょう。パートナーから「好き」の気持ちが伝われば、きっと相手も安心してくれます。愛されていることを実感してもらえるよう、日ごろから愛情表現を心がけましょう。
人付き合いが多い人は「本当に仕事なの?」と疑われる場合も多いです。不要な心配をかけないためにも、予定は細かく伝えると良いでしょう。万が一予定が変更した場合も、しっかり伝えることで信頼関係を築けます。
どうしても束縛に対する対処が難しい場合は、パートナーにバレないように誤魔化すのも1つの手段です。しかし、バレたときはトラブルに発展する可能性があるため、細心の注意を払ってください。
いくら恋人同士だからといっても、踏み込んで良いラインとダメなラインがあります。自分にとって立ち入って欲しくない範囲をしっかり伝えることで、相手も理解できるでしょう。話し合いの場を設けることも、束縛されたときに効果的な対処法の1つです。
- 自分の時間を充実させる
- 二人の時間を思い切り楽しむ
- 友人との時間も楽しむ
- SNSから少し離れる
- 相手の意志を尊重する
相手の行動が気になってつい束縛してしまうのであれば、自分だけの時間を楽しむことに注力してみましょう。没頭できて自分の時間を充実させることができれば、相手の行動も気にならなくなります。
会えるときは、思い切り二人の時間を楽しんでみましょう。一回一回を悔いなく過ごすことで、相手の心を引き留めつつ、心が満たされて不安も少なくなっていきます。
友人との時間を楽しむ機会を増やしてみましょう。他愛もない話しをしてみたり、パートナーの相談をしてみたり、恋人と離れているときの時間が充実することで、不安やモヤモヤを解消できるかもしれません。
SNSから少しでも離れることで、SNS上で見られる恋人の行動が気にならなくなってくることがあります。時間と根気は必要ですが、見ないでいる時間が増えるほど、恋人を思う辛さは和らいでいきます。
恋人同士であっても、お互いに違う考えや個性を持っています。そのことは親しくなるほど忘れがちです。お互いの意思を尊重できるよう、改めて自分とは違う人だということを認識してみても良いかもしれません。
束縛への考え方は人それぞれです。束縛してしまいがちな人や束縛されたくない人は、相手も自分もされたら嫌な束縛は何なのか、しっかり考えて相手に伝えてみると良いでしょう。
もし自分が束縛しそうになった場合は、自分だけの時間を充実させてみてくださいね。