その彼への依存、「見捨てられ不安」からきているかも??
彼がいつも近くに居ないと不安を覚えたり、少しでも距離感を感じると寂しくなることはありませんか?実はそれ、見捨てられ不安かもしれません。今回は、見捨てられ不安について、チェックリストとともに原因や対処法を紹介します。

「見捨てられ不安」とは?

「見捨てられ不安」とは、愛する人や信頼する人、パートナーや友達、家族などが自分から離れていってしまうのではないかと思い、強く不安になる現象のことです。

例えば、相手に連絡をしたのにすぐに返信がなかったり、いままでは自分に世話を焼いてくれていたのに最近はかまってくれなくなったり、新しい友人や趣味に打ち込んでいたりすることで、「自分はいつか見捨てられるんだ……」とあらぬ心配をしてしまいます。

また、少しでも自分のことを批判されると、「裏切られた」と感じて傷つくことも少なくありません。

このように常に心配や不安を抱え、辛くてたまらない状況にとらわれて、考えが固執したり、相手に依存してしまうことが「見捨てられ不安」なのです。

「見捨てられ不安」の原因

見捨てられ不安は、幼いころのトラウマと関係していることが多いとされています。幼少期に親を亡くしたり、親の離婚により寂しい時間が長かったり、虐待や家庭内の問題などさまざまです。

その辛い状況や体験を経て、「いつかは見捨てられる」「いつかは裏切られる」と、知らず知らずのうちに考えが凝り固まっている状況だと言えるでしょう。

成長するにつれて、1人の時間が増えますが、たとえ1人でいても不安にならない人は、幼いころに大人がそばにいてくれた実績があったからこそ。そこで培われた「安心感」があるためだと考えられています。

そのため、寂しい幼少期や問題のある時期が多ければ多いほど不安は募る一方で、現在でも解消しきれない問題として浮き彫りになっています。

「見捨てられ不安」のタイプ

見捨てられ不安は3つのタイプに分類されます。まず1つめは「回避型」。これは、親しい関係を避けるようによそよそしく振る舞うタイプです。仲良くなることを極端に避け、今後「裏切られるかもしれない」と思うことを初期段階から避ける行動が目立ち、親しい関係性を築くことができません。

2つめは「不安型」。依存的な関係を作り、「自分が愛されているのか?」「関係が完璧なのか?」を逐一パートナーに確認することで安心感を手に入れるタイプです。そのため、パートナーは疲弊してしまうか、はたまた共依存に陥ってしまうでしょう。

最後の3つめは「混合型」です。このタイプは気分がコロコロ変わる予測不能型。嫌いといった直後に好きと言ったりするため、混合型の心理を理解することは困難でしょう。

「見捨てられ不安」かも?チェックリスト

・人間関係を築くのが難しいと感じる

・他人から批判されることが過剰に気になる

・他人を信頼しづらい

・友達を作るのが難しい

・自尊心が低い

・健全でない関係を続けてしまう

・他人に気を遣いすぎる

あなたはいくつ当てはまりましたか?全く当てはまらなければ見捨てられ不安に陥ることなないでしょう。しかし、1つでも当てはまると見捨てられ不安になる可能性があり、当てはまる数が多ければ多いほど、すでに見捨てられ不安になってしまっている可能性が高いでしょう。

自分自身で人間関係の構築が苦手だったり、他人に対して疑心暗鬼になったりする傾向が強いと感じている場合は、見捨てられ不安だと自認している人も多いのではないでしょうか。

「見捨てられ不安」の対処法① 不安の背景を知る

まずは自分の不安がどこから来ているのかを明確にしましょう。幼少期の育った環境や周りの大人たちとの関係性はどうでしたか?そして、自分は他者とどんな関わりを求めているのかを整理してみましょう。

今のパートナーや家族に思いを伝えたり、話すことで自分の考えやトラウマを克服できるきっかけになるかもしれません。または、セラピストや精神科などのプロに話を聞いてもらい、根本的な原因を探るのも1つの手です。

原因を見つけた後は、見捨てられ不安の思考に陥ってしまわないように、「思考のクセ」を直していきましょう。ただし、もし思い出すことで嫌な気持ちや不安な気分になるのならば、焦らずにゆっくりと進めることが大切です。自分の気持ちをゆっくりと見つめなおしていきましょう。

「見捨てられ不安」の対処法②不安と折り合いをつける

まずは自分の不安がどこから来ているのかを明確にしましょう。幼少期の育った環境や周りの大人たちとの関係性はどうでしたか?そして、自分は他者とどんな関わりを求めているのかを整理してみましょう。

今のパートナーや家族に思いを伝えたり、話すことで自分の考えやトラウマを克服できるきっかけになるかもしれません。または、セラピストや精神科などのプロに話を聞いてもらい、根本的な原因を探るのも1つの手です。

原因を見つけた後は、見捨てられ不安の思考に陥ってしまわないように、「思考のクセ」を直していきましょう。ただし、もし思い出すことで嫌な気持ちや不安な気分になるのならば、焦らずにゆっくりと進めることが大切です。自分の気持ちをゆっくりと見つめなおしていきましょう。

「見捨てられ不安」の対処法③セルフケア

見捨てられ不安を克服するには、自尊心を高めるセルフケアが欠かせません。それも、他者との関係性の中から見い出すのではなく、自分自身から価値を得ることが重要です。

見捨てられ不安は子供の頃に感じた不安が大人になっても解消されずに残っているものなので、自分自身でそれを理解することで落ち着くことができるでしょう。「他者と自分を比べずに自分の中だけで自分を評価する」ことが一番重要です。

不安を書き出す「ジャーナリング」や、モノの見方を180度変えてみる「リフレーミング」、好きな音楽を聴いたり、部屋を掃除したり整理したりなど方法はたくさんあります。まずは自分が「心地よい」と思う方法や場所で、セルフケアを始めてみましょう。

まとめ

彼への依存は自分が弱いからではなく、幼少期のトラウマなど環境によって影響を受けたものです。自分自身が悪いのでありません。まずは対処法を試して自分との対話を始めましょう。

もし、対処法を試しても改善されなければ、カウンセラーやセラピスト、医師に相談することが大切です。

見捨てられ不安は必ず克服できます。焦らずにゆっくり自分のペースで改善して、不安がつきまとわない安定した恋愛を楽しみましょう。

その他のおすすめコラム