そつなくこなすの意味は?誉め言葉?

「そつなくこなす」とは、無駄がなく失敗がないことを意味します。例えば、仕事などで作業に無駄がなくスムーズに進められることを言います。

「そつなくこなす」は、基本的には誉め言葉にあたりますが、抜け目がない、最低限のことしかしないといった嫌味として使われるケースもあります。目上の方や本当に誉めたいときには避けた方が無難な表現です。

今回は「そつなくこなす」の使い方や、そつなくこなすと言われる人の特徴について解説していきます。では、詳しく見ていきましょう。


そつなくこなすの使い方・類語

  1. 使い方
  2. そつなくこなすの「そつ」とは、不十分や不注意といった意味を指します。「そつなくこなす」は「そつ」がない、つまり不足や不注意がない状態ということになります。では、日常において「そつなく」はどのように使われているのか、例文で確認していきましょう。

    あの人は難しい仕事もそつなくこなすから、とても頼りになる
    そつのない人がチームに居ると安心して仕事ができる
    彼はいつもそつのない返答をしてくれるので会議がスムーズに進む

  3. 類語
  4. 1)手際よくこなす
      物事をスムーズに進め、要領よくてきぱきとこなしていく様子を表します。

    彼女は難しい案件も手際よくこなしてくれて、とても頼りになる

    2)要領がいい
      この言葉は、対応する物事の要点をしっかり把握し、無駄なく作業を進められる様子を表しています。

    彼は作業を要領よく進めてくれるので、安心して仕事を任せられる

    3)円滑に進める
      「円滑に」とは、物事をスムーズに進められている様子のことです。障害がなく、作業を滞らせることがないことを意味しています。

    今着手しているプロジェクトは、チームメンバーのお陰で円滑に進めることができている
そつなくこなす人の特徴
  1. 優先順位が的確
  2. 物事をスムーズに進められるそつなくこなす人は、何が今一番必要で、どの順番で進めると早く仕事が終わるのかを考えられる人です。物事の順番を的確にと捉えて順序だてられるので、何事も対応に無駄がありません。

  3. 瞬発力がある
  4. そつなくこなす人は、予測していなかったことにもすぐ対応できる余裕と思考力を持っています。イレギュラーな事態が発生しても慌てず、すぐに気持ちを切り替えて対応策を考え、それを実行に移せる瞬発力があります。

  5. 柔軟性がある
  6. 何事もそつなくこなせる人は、凝り固まった考え方をしないため適応能力が高いといった特徴を持ちます。自分の考えと異なることを言われてもしっかり解釈し対応できる柔軟性を持つケースが多いでしょう。

  7. 弱みを見せない
  8. すべての物事がスムーズに進むわけではありません。しかし、イレギュラーな事態が発生してもて焦っている様子やできないことがあることなどの弱みを見せないのが、そつなくこなす人の特徴です。例えその状況に焦っていても、対策を考えて実行に移せる行動力があります。

  9. 視野が広い
  10. そつなくこなす人は、自分のことだけではなく周囲の状況を把握し、他人にも気を配れる人が多いです。ほんの少しの変化でも気が付いてフォローしてくれる人は、人の意図や好みをくみ取れる能力に長けているため、人の懐に入りやすい特徴を持っています。

  11. コミュニケーション能力が高い
  12. 何事もそつなくこなせる人は、対人能力、説明能力、場の雰囲気を読む力が特に優れている特徴を持ちます。こういった能力があると、協力が不可欠な仕事においてとても有利に働くでしょう。

  13. 先回りできる
  14. 周囲をよく見ているため視野が広く、常に一歩先を見て行動しています。何事も先回りして考えられるため、リスク回避力も高めです。問題が発生してしまった場合でも、どのように行動すべきかを瞬時に判断できるでしょう。

  15. 手を抜かない
  16. 多くの人が「このくらいなら良いかな」と思いがちな場面でも、手を抜かずに対応できます。物事に不足がないため、仕事でも頼られるシーンも多いでしょう。設定した目標に向かってコツコツと努力を重ね、着実に成果につなげられます。

そつがない人になる方法
  1. マインドフルネスを目指す
  2. マインドフルネスとは、今ある出来事だけに集中できるような状況を意識的に作ることです。日常のあらゆることに悩み、頭の中がごちゃごちゃとしていると、思考がまとまらず余裕もなくなってしまいます。そうなるとミスや手抜きが発生してしまいかねません。マインドフルネスになれる瞑想のような、余計な情報をシャットアウトできるような時間を作るようにしましょう。

  3. 効率化することを常に考える
  4. 「時間がかかっても仕方ない」や「時間がかかるのは当たり前」と考えている場合、そつがない人にはなれません。仕事が早い人は、早く進めるための方法を常に考えているます。仕事が早く進められた分時間に余裕ができるため、遅い人よりも楽ができているということでもあるでしょう。自分が楽になれるよう、効率化をはかってみるのもポイントです。

そつのない人が気を付けること
  1. 仕事量を程よく調整する
  2. そつがない人はすべての物事をスムーズに進められるため、周りからも頼られやすい傾向にあります。「あの人に任せると早く終わるから」と仕事量が増える可能性もあるでしょう。業務過多で負担が増えてしまわないよう、仕事量は程よく調整する必要があります。

  3. 八方美人にならないようにする
  4. コミュニケーション力に長けているため、人との調整も得意な反面、八方美人に思われるケースもあるでしょう。「誰にでもいい顔をする」と思われないよう、時には自分の意見をハッキリ伝えることも必要です。

  5. 人を適度に頼る
  6. 物事をそつなくこなす人は、人から頼られやすい反面、人に頼るのが苦手と感じる人も多いでしょう。結局自分で対応した方が早い、と感じてしまうケースもあるかもしれません。ですが、上手に人を頼ると自分の負担が減り、人間関係をより円滑に進められることもあります。

まとめ

そつなくこなす人は、さまざまな場面において心強い存在です。「そつなくこなせるようになりたい」と思う人も多いでしょう。自分の可能性を広げることもできるので、そつなくこなせる人の特徴をぜひ取り入れてみましょう。

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