会陰マッサージとは?
会陰マッサージとは、女性のデリケートゾーンをオイルなどを使ってマッサージしていく「膣ケア」の1つです。

「会陰」というと、女性器全体をイメージする方も多いでしょう。ですが、細かく分類すると「後陰唇交連(ごいんしんこうれん)と肛門の間にある部分」のことを指しています。

会陰は骨盤底筋軍に繋がる部分です。内臓を支えたり、膣や腸から出る排泄物を押し出す機能がある、大切な器官でもあります。柔らかく伸縮性がある状態がベストと言われているので、本来の機能を保つために会陰マッサージを行い、健康な状態を保ちましょう。

会陰マッサージには、本来の機能を保つだけではなく、女性にとってさまざまなメリットがあります会陰マッサージについて詳しく説明しているので、一緒に確認していきましょう。

会陰マッサージと膣マッサージの違いとは?
  1. 膣マッサージとは?
  2. 膣マッサージとは、膣内に指を入れて行うマッサージのことを指しています。

    膣内と会陰を指で挟み、優しくマッサージすることで膣の弾力やうるおいをサポートし、アンチエイジングに繋がるとされています。膣マッサージを行う専用サロンもあるそうです。
  3. 2つの違いは?
  4. 一方で、会陰マッサージは膣の周りのみをマッサージする方法です。

    膣マッサージの前段階として行われるもので、膣内を触ることに抵抗がある人や初めて行う人向けに行われることが多いとされています。女性にとって嬉しい効果を得やすいのは膣マッサージですが、セルフケアで行うなら会陰マッサージがおすすめです。


    どちらも正しく丁寧に行うことで、安全に効果を得ることができるマッサージ方法です。つぎは会陰マッサージのメリットとデメリットを一緒に見ていきましょう。
会陰マッサージのメリット
  1. 血行をよくする
  2. デリケートゾーンの血行を促すことで、さまざまなメリットを得られます。普段から痛みやかゆみなどの違和感を感じやすい方は、血行不良が原因かもしれません。血流を改善することで、女性特有のデリケートゾーンの悩みを緩和することができます。
  3. 性交痛・生理痛の緩和
  4. 会陰マッサージを行うことで、女性ホルモンの分泌を促します。うるおいをサポートするので、乾燥による性交時の痛みを改善できるでしょう。また、生理痛や生理不順に悩んでいる方にとっても効果的だとされています。
  5. 尿漏れ対策
  6. 膣周りの筋肉は、きちんとケアしないと尿漏れの原因に繋がります。特に出産後は膣周りの筋肉も萎縮してしまうため、尿漏れに悩む方も多いでしょう。会陰マッサージでほぐしてあげることで、尿漏れ対策に効果的です。
  7. 膣トレの効果アップ
  8. 膣周りの筋肉を整える「膣トレ」と一緒に行うことで、相乗効果を得ることができます。ただ膣トレを行うだけではなく、会陰マッサージで凝り固まった膣周辺の筋肉をほぐしてあげましょう。血行を促進させ、その後の膣トレを効果的に行うことができます。
会陰マッサージのデメリット
  1. 必ず効果が出るとは限らない
  2. 「ケアしているのに、効果を感じられない」という場合もあるようです。会陰マッサージは正しく行わないと、しっかり効果を実感することができません。早く効果を得たいからと過度なケアは控えて、毎日コツコツと行いましょう。
  3. 衛生面、けがのリスクあり
  4. デリケートゾーンは皮膚が薄く、傷付きやすい部分です。慣れないうちは力加減が難しく、けがのリスクもあるため注意しましょう。また、会陰マッサージを行うときは、手や会陰部分を綺麗に洗い、衛生面に気を付けなければなりません。
  5. オイルが合わないこともある
  6. 会陰マッサージはオイルを使って優しくマッサージをする方法ですが、使うオイルが肌に合わないときもあります。デリケートゾーンは非常に敏感なので、無添加のオイルやデリケートゾーン専用のマッサージオイルを使いましょう。
  7. マッサージの痛みを感じることもある
  8. 慣れていない場合や膣周辺が凝り固まってしまっているときは、マッサージのときに痛みを感じる場合があります。痛みがでたときは無理にマッサージを続けず、痛みが少なくなるまで少しづつほぐしてあげましょう。
マッサージ前の確認事項
  1. 爪を切る
  2. 爪が長いと、会陰マッサージのときに粘膜を傷付けてしまう場合があります。また、爪の中には汚れや雑菌が溜まりやすいので、長いままだと衛生面的にも良くありません。マッサージの前に短く整えておきましょう。
  3. 手を清潔にする
  4. 普段からよく使う手や指には、汚れや雑菌が付着しやすいといわれています。汚れが付いたまま会陰マッサージをすると、デリケートゾーンのかゆみや痛みに繋がる可能性があるので注意しましょう。
  5. フェムゾーン用マッサージオイルを用意する
  6. 「フェムゾーン」とは、「フェミニン(女性)」「ゾーン(場所)」という意味で、女性のデリケートゾーンを指します。非常に敏感な部分なので、フェムゾーン用マッサージオイルをしようしましょう。
  7. 体調が良いときにする
  8. 会陰マッサージは、入浴中や入浴後など、身体が温まっているときに行うことが推奨されています。体調不良時はのぼせやすく、気分も悪くなるので会陰マッサージは避けましょう。体調が良いときに行ってくださいね。
  9. 回数の目安は週一
  10. 会陰マッサージは、毎日行う必要はありません。回数としては、週に1回を目安に行いましょう。早く効果を得たいからといって、毎日行うとデリケートゾーンに負担をかけてしまいます。
  11. マッサージ時間は5~10分程度
  12. 1回のマッサージにかける時間は5~10分程度を目安にしてください。マッサージの時間は長いほど効果的というわけではありません。過度なマッサージは摩擦によるダメージを受けやすいので注意が必要です。
会陰マッサージのやり方

会陰マッサージには2つのパターンがあります。どちらの方法も、お風呂上りで身体が温まっている状態で行うことがベストとされています。デリケートゾーンは敏感な部分なので、優しく丁寧にマッサージしましょう。
  1. なぞる方法
  2. 1.『マッサージ前の確認事項』を全てクリアする
    2.会陰周辺を洗う
    3.清潔なコットンにオイルを染み渡らせる
    4.コットンを軽くしぼり会陰部に当てる
    5.コットンで会陰部をU字になぞる
    6.コットンで円を描くように会陰部をマッサージする
  3. パックする方法
  4. 1.『マッサージ前の確認事項』を全てクリアする
    2.会陰周辺を洗う
    3.清潔なコットンにオイルを染み渡らせる
    4.コットンを軽くしぼり会陰部に当てる
    5.10分間張っておく
    6.お湯で洗い流す
まとめ
フェムゾーンをマッサージでほぐすことで、血行を促進させ、かゆみや乾燥を改善してくれます。また、女性ホルモンに作用するため、女性特有に悩みに効果的といわれています。アンチエイジングにもピッタリなので、ぜひお試しください。
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