人は心理学的に見て、次の4つのような行動を取ると言われています。人と協力すること、人に利益を与えること、人から利益をもらうこと、そして双方が不利益をこうむること。
この4つ目の「双方が不利益をこうむること」が一般的に「意地悪」と言われるものです。つまり意地悪な心は誰にも止めようがないと言えるのです。しかし、そんな理不尽な環境って耐えられませんよね。
ということで今回は、意地悪な人への対処法を知るべく、意地悪な人の特徴や原因について深堀していきます。では、一緒に見ていきましょう!
- 電車内での出来事
- 会食での出来事
Aさんが満員電車に乗ったときのことです。
Aさんは、電車の真ん中付近に少し余裕があることに気付きました。けれどAさんの位置からは、人が多くて移動できそうにありません。
数人と目が合いますが、誰一人として奥に詰めようとはしません。Aさんは「あぁ、みんな意地悪だな」と思ったそうです。
会社員Aさんは、会社での出世を望んでいて、会社内での人付き合いにも精を出していました。もちろん不満や不安はたくさんありましたが、Cさんという出世を応援してくれる同期の愚痴相手もいたので頑張れていました。
ある日Bさんは、職場の人たちとの飲み会に参加しました。上司にアピールできる絶好のチャンスだと張り切りって、日ごろの不満は忘れて場を盛り上げていました。
ところが、Cさんが突然「Bっていつもこういう不満こぼしてるんすよ~」と上司に向かって言い始めたのです。このときはじめてBさんはCさんが口の軽い人で、出世を阻止しようとしていることに気が付いたといいます。
- 見て見ぬふりをする
- 足を引っ張る
- 悪評を言いふらす
- 仲間外れにする
- マウントを取る
- 人によって態度を変える
- 自分の非を肯定する
誰かが周りで困っていても、見て見ぬふりをするのが意地悪な人の特徴です。面倒な出来事に巻き込まれないよう、自分自身を守っているのでしょう。助けなかった事で問題が起きても、「知らなかった」を突き通す人も多くいます。
意地悪な特徴を持つ人は、自分以外の人が成功するのを良く思わないので、相手の足を引っ張るようなことをします。大きな影響は与えないものの、じわじわと相手を追い込んでいくような、ちょっとした「意地悪」が多いのも特徴です。
自分以外の人が評価されるのを快く思わないので、評判が悪くなるような噂を流すのも意地悪な人の特徴です。ちょっとした失敗談を誇張させて周りに言いふらして、ターゲットとなる人の評価を落とそうとします。
話しかけると無視をしたり仲間外れにしたりするのは、意地悪な人の特徴です。自分がターゲットにならないよう、率先して他の人を仲間外れにすることも少なくありません。もしかすると、自分に自信を持てないのかもしれませんね。
意地悪な人はマウントをしがちですが、その根本には「自分が一番でいたい」という考えがあります。なので、他の人が優れていることが許せないのでしょう。ことある事にマウントを取るので、周囲は自然と距離を取るようになります。
意地悪な人は、人によって態度を変えることがあります。上司や偉い人には低姿勢ですが、部下や同僚には強い態度を取ることもしばしば。常に自分が強い立場でいたいからこその行動なのでしょう。
意地悪な人は、プライドが高く自分の間違いを認めない傾向にあります。「自分は合っている」「こうだから仕方がない」と言い訳をしてくることも多いでしょう。
- 面倒臭がり
- 承認欲求が強い
- 心が満たされていない
- ネガティブ
意地悪な人は面倒臭がり屋であることが多く、なるべく楽な道を選びたいと考えています。自分に面倒な仕事が入ってこないように、あえて意地悪して面倒ごとを避けていることもあります。
意地悪な人は、人から認められたいという承認欲求が人一倍高い傾向にあります。そのため、自分にスポットライトが当たらないと面白くないのでしょう。周囲から人望を集めている人に対して、意地悪な気持ちが湧いてしまうのです。
意地悪な人は、常に満たされない気持ちでいる傾向があります。本当は優しくいた方が良いと思っているのに、プライドが邪魔して素直になれなかったり、なぜ自分がこの人に優しくしないといけないのか分からかったりします。そのため意地悪なことをしたあとに「こんなはずじゃない」と思い悩む人もいます。
意地悪をする人はネガティブ思考の傾向があります。ちょっとしたことも悪く捉えて「攻撃された!」と感じて、相手に反撃するために意地悪してしまうのです。
- やり返される
- 孤立する
- 信頼されない
- 進展がない
「人を呪わば穴二つ」ということわざがあるように、人にしたことはいずれ自分にも返ってきます。意地悪をした人から直接反撃をされることもあるでしょう。
意地悪な人と仲良くしたいと思う人は少ないですよね。意地悪をすることが少しの内はいいかもしれませんが、意地悪を続けることで人が離れていきます。孤立することは間違いないでしょう。
事あるごとに意地悪していると、いざという時に誰からも信頼されなくなるかもしれません。いずれ良くない噂が広まって、誰からもまともに相手にされなくなることもあるでしょう。
意地悪を続けていると、出世や昇給が見込めなくなることもあるでしょう。仕事は能力だけでなく、人の信頼の中で成り立つものです。意地悪をする人は信頼されづらいので、たとえ能力が高くても望む評価は期待できないでしょう。
- 受け流す
- 行動原理を理解する
- 抵抗する
意地悪な人への対処法として一番簡単で効果があるのは、意地悪を受け流すことです。意地悪に反応するほど、意地悪な人の行動はエスカレートしていくので、相手にしないのが一番です。何かされても受け流し続けると、そのうち諦めてくれるでしょう。
なぜ意地悪をするのか、相手の心理を理解してみるのもいいでしょう。意地悪な人の心理を知ることで、状況を俯瞰してみることができるようになり、心穏やかになるかもしれません。
意地悪されたら「やめて欲しい」とハッキリ伝えることも大切です。ですが、最初から強く抵抗するとエスカレートする可能性があるので、まずは下手に出てお願いしてみましょう。意地悪には意地悪を返そうと思わないように気を付けてくださいね。
「意地悪な人」と聞いて、思い浮かべる人はいましたか?今現在、理不尽な思いをしている人もいるでしょう。ですが、意地悪はそう長くは続きません。いずれ周囲から見放されてしまうので、気持ちを強くもって「No!」ときっぱり伝えましょう。