しめ飾りとは?
しめ飾りとは、正月事始めを迎えてから飾り出すしめ縄のことをいいます。しめ飾りは、お正月に迎える年神様にふさわしい場所であることを示すために飾られるもので、結界として魔除けにもなる縁起物でもあります。

でも縁起物って、どう扱ったら良いか、飾る時期はいつからいつまでなのか迷いますよね。ということで今回は、しめ飾りの由来や飾り方、時期などについて詳しく紹介していきます。

しめ飾り・しめ縄の意味と由来
  1. しめ縄の意味と由来
  2. 神社でよく見るしめ縄は、神聖な場所であることを表すものであり、不浄なものが入るのを防ぐためのものでもあります。

    しめ縄は「古事記」や「日本書紀」に出てくる、アマテラスオオミカミを閉じ込めるために、天岩戸(あまのいわと)に巻いた縄が由来とされています。また、しめ縄の「しめ」には「占め」という「神様が占める場所」を意味しているといわれています。
  3. しめ飾りの意味
  4. しめ飾りとは、しめ縄に飾りをつけたもののことで、年神様をお迎えする場所を示すためにお正月に飾る縁起物です。役割はしめ縄とほぼ同じで、神様が占める場所の目印として飾るものです。

しめ飾りの飾り方と種類
しめ縄を飾る場所は、玄関か神棚が一般的です。そして、結界を張るように高いところに飾られます。

しめ縄には種類が様々あり、地域ごとにおまつりする神様や飾りが異なります。ここではそのうちの一部をご紹介します。
  1. 玉飾り
  2. 玉飾りは、太いしめ縄を輪にしたものに、前垂れや裏白、しだれ、ゆずり葉、橙、扇、鯛などの縁起物をつけたしめ飾りです。主に玄関先につけるもので、関東でよく見られる形です。
  3. 輪飾り
  4. 輪飾りは、輪っかになったしめ飾りで、玉飾りを簡略化したものです。主に家の中の水回りや、火を扱う場所に飾ります。水の神様の入り口である、井戸に飾る場合もあります。

  5. 牛蒡じめ(ごぼうじめ)
  6. 牛蒡じめは、横に編まれた縄の中心に、わらが垂れさがっているものを牛蒡締めといいます。玄関に飾るしめ縄で、関西方面でよく見られる形です。

しめ飾りを飾る時期
  1. しめ飾りを飾る日
  2. しめ飾りは、お正月を迎える準備を始める12月13日の「正月事始め」以降であればいつでも飾って問題ありません。ただし、しめ飾りを飾るのには、縁起の良い日、悪い日というものがあります。では確認していきましょう。

  3. 飾るのに縁起の良い日・悪い日
  4. しめ縄を飾るのに縁起が良いとされているのは「12月28日」です。8という数字は、末広がりを意味する数字であるため、より縁起が良くなるといわれていいます。

    一方、縁起の悪い日は「12月29日」「12月31日」です。29日は29という数字が「二重苦」と読めること、31日は「一夜飾り」となり縁起が悪いとされていることが理由です。

  5. しめ縄を外す日
  6. しめ縄を外す日は、神様が帰る日である「松の内(1月7日)」に行うのが一般的です。地域によっては15日が松の内であるところもあります。

しめ飾りを外したあとの扱い方
  1. 外したあとはどうする?
  2. しめ飾りは、神社などで行われる左義長(どんど焼き)で焼いてもらうのが一般的です。左義長に行けない人は、対応方法を神社の人に聞いてみると良いでしょう。また、地域によっては神社以外にも回収してくれるところがあるので、自治体に問い合わせてみてください。

  3. 注意点
  4. しめ飾りの回収に間に合わなかったときは、燃えるゴミとして捨てましょう。しかし、神聖なものなのでそのまま捨てず、紙に包んで捨てたり塩や清酒で清めたり、ほかのごみと分けて出してください。

まとめ
お正月の定番であるしめ飾りは、神様をお迎えする場所を示すものであり、魔除けとなる縁起物でもあります。12月13日以降であればいつでも飾って大丈夫ですが、縁起の悪い日もあるので、気になる人は縁起の悪い日を避けて飾りましょう。
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