エッチのときの「濡れる」「濡れない」とは、膣の入り口から奥までが分泌液でうるおうことをいいます。
本来、膣内はカサカサではなくある程度のうるおいがあります。このうるおい度は、年齢やホルモンバランスなどの影響によって変化するといわれています。
そして、性的興奮をすると一般的に愛液と呼ばれる分泌液が出てきて、よりうるおいを増します。この分泌液は、水のようなサラサラとしたものではなく、トロトロとしたローションのような質感をしています。
今回は、この性的興奮によって出る分泌液が出にくいと感じる人に向けた内容となっています。なぜ濡れないのか、その原因と対処法を詳しく見ていきましょう。
目次
女性が濡れるのは、男性にとってはとても嬉しいことです。濡れている=気持ちよくなっていると男性は解釈するので、安心し、テクニックに自信を持てたりセックスに対して前向きな気持ちになります。
男性側も、セックス中に女性が自分の愛撫で気持ちよくなってくれているか、痛みを感じていないか、実はとても気になっています。大好きな彼女ならもっと気持ちよくしてあげたい、そう思う男性も多いんです。
濡れていると挿入もしやすいですし、愛液が潤滑油になってどんな体位でも動かしやすくなります。
女性が気持ちよくなってセックス中に十分に濡れていると、男性の安心感やセックスの自信にもつながりますよ。
- エッチへの抵抗感
- 生活習慣の乱れ
- 水分不足
- ストレスを抱えている
- パートナーとの相性
エッチに抵抗感や罪悪感があって、それがストレスになり性的興奮に繋がらないから濡れないということはよくあることです。恥ずかしさや緊張、エッチに集中できない要因があることも濡れない原因になります。
生活習慣が乱れると興奮しずらかったり、体が興奮に追いつかなかったりと濡れない原因になりえます。例えば、睡眠不足や体力不足は性的興奮には大敵です。エッチは、気持ちだけでは追いつかない部分というものが意外と占めているものなのです。
エッチ前に飲んでいた水分量によっても濡れやすさは変わってきます。たっぷり水分を補給していればその分濡れやすくなり、乾燥した状態だともともと濡れやすい人でも全く濡れないことがあり得るのです。
日頃あらゆる面で感じているストレスが性的興奮ひいては濡れる濡れないに大きく影響することがあります。精神的に安定していないと身を守ることが優先になり、興奮しなくなるのです。
体の相性は、気持ち良さと興奮に直結しています。パートナーのテクニックや配慮が足りていないと濡れることは難しいでしょう。
▼体の相性について詳しく知りたい方は▼
- 性交痛が出やすい
- 性欲の低下
膣内の水分不足は、性交痛がでる原因の1つです。膣内が乾燥していると摩擦でどうしても痛みを感じてしまいます。
濡れた状態でするエッチと濡れていない状態でするエッチは気持ち良さが全く違います。濡れていると音も出てより興奮しやすいでしょう。そのため、濡れない状態が続くとエッチへの抵抗感が増し性欲の低下につながってしまいます。
- 水分補給をする
- 前戯でリラックスする
- ラブローションを使う
- セルフプレジャーをする
- コミュニケーションをとる
- 婦人科に相談する
濡れるようになるためには、エッチ前に水分補給をしっかり行いましょう。エッチ中に飲んでも構わないのですが、ムードが高まると水を飲むことが難しいこともあるため、エッチ前が無難です。
また、コーヒーやアルコール、カフェインの入ったお茶は水分を排出させてしまうため、もしたくさん飲んでしまったらその分水分も取るようにしましょう。ただし、エッチ中にトイレに行きたくなるかもしれないため、できれば控えることをおすすめします。
緊張をほぐし体が快感を感じやすいようにリラックスすることは、濡れるためはにとても大切なことです。前戯はそのためにあるのです。キスやハグ、性感帯以外への愛撫など濡れにくい人ほど丁寧に行ってもらいましょう。
どうしても濡れないときは、ラブローションを使いましょう。ローションにも種類があり、自分に合ったものや用途に合ったものを選ぶことで心地よいエッチをすることができるでしょう。
▼ラブローションについて詳しく知りたい方は▼
気持ち良くなって濡れるためには、相手に頼ってばかりもいけません。自分の体について詳しく知って、エッチに前向きになることも必要です。そのためにはまず、セルフプレジャーで気持ちいところはどこなのか触ってみたり、どんなときに興奮するのかを探ってみたりすると良いでしょう。
エッチのときは、相手とのコミュニケーションがとても大切です。体の相性はお互いの努力で補っていける部分が大きく、積極的に触って欲しいところを伝えたり痛いと思ったらちゃんと伝えたりしていく必要があります。怖がらずに希望を伝えてみましょう。
これまでに述べてきた中に該当しない要因というのもあるかと思います。専門家の助けが必要な範囲は迷わず受診することをおすすめします。ひとりで悩まず信頼できる人に本音を打ち明けてみましょう。
濡れないときに「はやく濡れなきゃ」「濡れてないと彼に申し訳ない……」そんな風に思いつめてしまうと余計に濡れにくくなってしまうものです。いつもは濡れても、体調によっては濡れない日もあります。
そんな日は気分転換にローションを使ってみたり、いつもより丁寧に前戯をしてもらいましょう。セックスはふたりで気持ちよくなってこそ、最高の快感をえることができます。思い悩みすぎず、柔軟にセックスを楽しんでいきましょうね。