セクシャルウェルネスとは?
セクシャルウェルネス(セクシャルヘルスとも)とは、身体的、感情的、精神的、社会的な「性の健康」のことをいいます。

例えば、セーフティーセックスを行えることや生理関係の悩みが少なくなることなどを指します。こういった「性の健康」を叶えることで、心と体の幸せを守ろうというのがセクシャルウェルネスの大きなテーマです。

セクシャルウェルネスを維持するための関連商品はここ数年で増えており、特に女性向けの良質なアイテムが注目されています。

では、セクシャルウェルネスが注目されている理由やセクシャルウェルネスの維持方法を具体的に見ていきましょう。

セクシャルウェルネスが注目される理由

セクシャルウェルネスが注目されてきたのは、女性の社会活動が大きく許容されてきたことが関係しています。

これまで、女性が性に関して話すのは良くないとされる風潮がありました。それが最近になって、女性向けセクシャルウェルネスアイテムやそのための技術開発を行う女性起業家が増えてきました。代表的なアイテムは「Ohnut(オーナット)」や「SAIB(セイブ)」です。

日本でもSNS上でのセクシャルウェルネスを後押しする投稿が増えています。例えば、生理中の女性がどういう状態にあるのか男性に理解を求める投稿、セックスレスの体験記などです。これらは女性からの共感の声が絶えることなく、女性の性に関する悩みについて男性の理解も深まってきています。

ただ、まだ男女問わず多くの人々には女性が性の話をすることの抵抗感が残っています。セクシャルウェルネスという考え方が当たり前になるまでは、これからもセクシャルウェルネスに関する活動は広まり続けていくでしょう。
セクシャルウェルネスを維持するには?
  1. 自分の体に詳しくなる
  2. セックスは痛いものと感じている女性は多く存在します。セルフプレジャーでしか気持ち良くなれないと感じている人もいます。それは、セックスで気持ち良さを得る方法がまだ男女ともにしっかりと理解されていないからです。

    現在たくさんのハウツーコラムや本が発売されていますが、そういったものを見るのには抵抗があるという人が大半です。そういった風潮を自分から大きく変えようとするのは大変なので、まずは自分の体のことについて詳しくなっていきましょう。

    性感帯の場所、フェムゾーン(デリケートゾーン)の配置や名称、膣内の構造など、知るだけでセックス時の不安が少し解消されることがあります。余裕があればセックスにおけるリスクやリスクヘッジの方法まで調べておきましょう。
  3. 様々な性的指向を尊重する
  4. LGBTQは今や多くの人に知られた言葉ですが、LGBTQのQについてはまだあまり世間に浸透していません。性的行為を魅力的に感じないアセクシュアルや恋愛感情をもたないアロマンティックなどその他にも複数の性的指向が存在します。

    これらすべてを深く理解して把握するのは難しいことですが、どんな指向を持っていても尊重される環境づくりは必要です。
セクシャルウェルネス関連用語
  1. フェムテック
  2. Female(女性)とTechnology(技術)を組み合わせた造語で、女性ならではの健康に関する悩みをテクノロジーで解決するアイテムやサービスのことをいいます。例えば、月経カップ、セルフプレジャーアイテム、妊娠を支えるアイテムなどが該当します。
  3. フェムケア
  4. Female(女性)とCare(ケア)を組み合わせた言葉で、女性の体と健康をケアするアイテムやサービスのことをいいます。フェムテックとの違いは、フェムケアがテクノロジーを活用していないもののことを指すという点です。
  5. フェムゾーン
  6. Female(女性)とZone(ゾーン)を組み合わせた言葉で、膣やクリトリスなどのデリケートゾーンのことを指します。
まとめ
セクシャルウェルネスの維持は少しずつ実現が簡単になってきています。女性特有の悩みを女性同士で話すのすら恥ずかしいという風潮が薄れていくと、もっと女性が健康的に生きやすい環境になっていくかもしれません。皆さんの健康が末永く保たれるよう応援しています。
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